院長コラム

院長 林幸則が贈る「歯」「健康」にまつわるコラムです。不定期で掲載させて頂きます。

第十二回:マタニティー歯科

マタニティー歯科

まだ歯が生えていないのに、そのうえまだ生まれてもないのに何が必要と言うの!とお叱りを受けそうな話なんですが、実は結構大切なんです。

虫歯にしても、歯周病にしてもその原因の多くは食生活を中心にした生活習慣から来ていることが多いんです。

実際、歯科の予防を考える場合、私たち医療従事者が出来る範囲はごく僅かで、そのほとんどが皆様の知識や行動に頼っています。

歯科と言うと、歯の事ばかり気になりますが、下記のような範囲も考慮していただくとお口の機能を健康に育む事が出来るのではと考えています。

ここ早島町ではこのようなことをご理解いただきまして、県下で初めて歯科の妊婦検診を平成20年から行っています。

知っておいてほしいこと

  • 01. 歯科治療の麻酔や薬は、胎児にほぼ影響が無いものが産科医によって選ばれています。

  • 02. 歯周病を持つ妊婦は、低体重児を出産する確立が高くなります。

  • 03. 妊娠5ヶ月から8ヶ月の安定期以外、特に妊娠初期には歯科治療をしないほうが良いとされています。出来るだけ妊娠前に治療を終えておきましょう。

  • 04. 周産期は、吐き気があったり、食事の回数が増えたり、生活が不規則だったりして歯が汚れやすく、虫歯や歯周病に掛かり易くなります。

  • 05. 妊娠後期にはもう赤ちゃんの顎の中でおとなの歯が作られ始めています。母体の栄養状態に気を付けましょう。

  • 06. おしゃぶりや指しゃぶりは歯並びや顎の形を異常にしてしまいます。注意しましょう。

  • 07. 離乳時に摂食機能が確立されていきます。お口に食べ物を取り込んで噛んで飲み込む動作です。 もし、こぼさないようにと唇や前歯に触れることなく食べ物がお口の奥のほうに運ばれると、噛む動作のスイッチが入らず飲み込むだけになってしまいます。 こぼすことを嫌わず、前歯と唇でまず食べもの性状を感知させてあげてください。

  • 08. 断乳は8〜9ヶ月に徐々に行うのが良いとされています。それは、母乳を飲み込む動作と食べ物を噛んで飲み込む動作が全く違うからです。

  • 09. 歯が生えてきたらフッ素うがいを始めましょう。うがいが出来るまでは歯ブラシにフッ素水をつけて磨くので十分です。

  • 10. 3歳まで甘いものを制限すると、お口の中の虫歯菌が少なくなり一生虫歯になりにくいと言われています。

  • 11. 味覚は10年周期で変わると言われています。生後できるだけ甘い味覚を覚えさせないことで、虫歯の原因となる砂糖の摂取を控えるようにしましょう。

  • 12. スポーツドリンクをはじめ、虫歯を作りやすい飲み物が多いことを知っておきましょう。