治療中の注意事項:装置別

ここでは「取り外しのできる装置」・「取り外しのできない装置」に分けて、矯正装置別の注意事項を掲載いたします。

取り外しのできない装置

取り外しの出来ない装置は、ねばねばした食べ物が絡みやすい形をしていることが多く、お餅やガム、ハイチュウなどで壊れることが多々あります。 治療期間は、これらや、あるいはこれらと類似した食べ物は控える様にしてください。

また、通常の使用でも壊れることはありますから、壊れたり外れたりした時、あるいは、違和感がある時は早めにご連絡いただき受診してください。 この間に治療効果が中断するだけでなく、後戻りすることが多いからです。 併せて装置装着中は、歯ブラシなどがとても行いにくくなりますから、いつもより丁寧に頻繁に行ってください。 甘い間食や飲み物なども治療期間中はお控えください。

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a.セパレーター
下記のバンドを6歳臼歯に装着するとき、歯と歯の間に隙間を作るために小さいゴムを歯と歯の間に挟みこみます。 2〜3日で隙間は開きます。このとき、少々歯が動きますので、多少の違和感や軽い痛みが生じることがあります。実際僅かですが矯正治療を疑似体験するわけです。

b.バンド
奥歯に金属のリボン状の輪を、外側に金属製のチューブを電気溶接してセメントで装着します。 装着して10日ぐらいは頬の粘膜がただれたりしますが次第に治まります。どうしても辛いときはギーシーグーと言うパテ状の緩衝材がありますのでご用命ください。 稀ですが、バンドやチューブが干渉して咬み合わせに支障を来たす事もあります。この場合も次第に治まってきますので心配されずに暫く様子を見てください。

c.ブラケット
歯の表面に貼り付けて歯の位置をコントロールする装置です。中央の溝にワイヤーがはまり込みます。 ワイヤーのたわむ力がこのブラケットを通して伝わって歯が動くわけです。 ワイヤーをブラケットに留めるとき小さな輪ゴムを用いますが、いろいろな色を準備していますので一色だけお教えください。

また、ブラケットはもともと金属でできていたのですが、見栄えの問題から透明や白色のものができました。 しかし、歯の位置のコントロールや精度の問題が多少あり、またもとの金属のブラケットが主流になりつつあります。この様な点をご考慮のうえ、ご希望のブラケットをお教えください。

ブラケットの出っ張りは、頬の粘膜に違和感を与えます。初めの1ヶ月は強く感じると思いますが、次第に慣れてきます。 ご辛抱ください。食べ物が挟まったりすることも多く、歯ブラシは困難を極めます。

毎食後の歯ブラシは当然として、就寝前の歯ブラシは20分以上必要と考えていただいたほうが良いかもしれません。

d.ワイヤー
上記のブラケットの溝に入って、このワイヤーのたわむ力で歯が動くわけですが、ワイヤーには材料的に硬いものと柔らかいもの、 あるいは温度によって形状を回復する形状記憶合金などがあります。

治療が進むにつれてワイヤーは太さを増して、ブラケットの溝に隙間無く入り込むことにより、ワイヤーのコントロールを伝えやすくなります。 それに伴い強い力が伝わることが多く、ブラケットの脱落に繋がることもあります。

稀にしか起こりませんが、ワイヤーが破折することがあります、このときはすぐにご連絡ください。 また、ワイヤーの端が頬の粘膜を傷つけることもありますので、違和感があるときは早めにお教えください。

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ここ10年ほどの間に開発された矯正器具です。骨に直接打ち込む10mmほどの木ネジと考えていただいてよいと思います。

骨に支持を求めるため、他の歯に支持を求めていた今までより安定確実な、そして新しい治療が簡単に行えるようになりました。

粘膜より頭を出したネジの周囲は感染しやすいので、汚れがつきにくいように清潔に保っておく必要があります。歯と同じくしっかり歯ブラシをしてください。

一見、痛く怖そうに感じますが、やってみるとあっという間にねじ込めますし、殆どの場合痛くありません。

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奥歯に金属のリボン状の輪を土台に前歯の内側に針金を沿わせた装置です。

主に抜けた歯の隙間を保って永久歯が生えるのを待ったり、1〜2本の歯を外側に付属のバネで押して位置を修正したりします。

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奥歯に金属のリボン状の輪を、土台に上の顎の粘膜面にボタン状の樹脂の支えを持っています。

奥歯が前方へ倒れたり移動したりしないように保つためです。




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これまで舌矯正装置には、100%オ−ダーメイドのタイプはインコグニト以外ありませんでしたが、
デーモンシステムの様な機能を持った裏側矯正(見えない矯正)装置がこのHARMONYです。
大きな特徴として、ワイヤーのすべりが非常に良いです。




取り外しのできる装置

まず、取り外しのできる装置は「装着時間が長いほど効果が得られるもの」が多いと考えてください。

理想的には一日10時間、少なくとも8時間以上の装着が好ましいとされています。出来れば学校に装着して行く事が望ましいのですが、 どうしても難しい時は、学校から戻り次第すぐに装着するようにしましょう。

矯正治療はご本人の努力が8割、私たちのサポートが2割で治療結果が決まります。間食を我慢したり、歯ブラシを丁寧にすることも治療結果に大きな影響があることも報告されています。

また、お口のなかに入れる装置の場合、窓口で洗浄剤をお分けしていますので、購入していただいて、1週間に一度は洗浄するようにしてください。

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この装置は、第二次成長期に下の顎の前方への成長を促進するものです。装着時には下の顎を前のほうにして、装置を軽く咬みこむようにしておくことが大切です。 装置をはめていても下の顎を後ろに引いていたり、頬杖をついて下の顎を後ろに押し付けるようなことがあると効果は期待できません、ご注意ください。

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この装置は主に咬み合わせの深い出っ歯の方の下顎の前方への成長促進と上下の顎の臼歯部の垂直的な成長促進を目的としています。 これは、舌や唇の使い方や動き方が正常になったり、上記のジャンピングプレートのような働きがあるためで、一般に口腔機能の正常化と言われています。 装着していないときもこのようなことに留意することが治療の大切な要素となります。

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上の顎の前方への成長を抑制する装置です。 場合によっては、積極的に上の顎を後方に移動する場合もあります。それぞれに、装着時間や強さが異なりますので医師やスタッフの指示に従ってください。 この装置は昔は多用されましたが、現在は副作用からあまり使われなくなりました。 この装置を使うような場合は、最終手段のことが多いのでくれぐれもちゃんとお使いいただくようお願いいたします。

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下の顎が大きかったり、前方にあったりした場合に上の顎とのバランスを取るために下の顎の成長を抑制する装置です。

下の顎が大きい場合、遺伝的要素が一番に考えられますが、早期のチンキャップの装着で95%以上の方が完治します。 ほとんどの場合2〜3年の装着で終わることが多いのですが、なかには20歳ごろまで装着が必要な稀なケースもあります。

できるだけ早期に、できるだけ熱心に装着されることが治療結果を決定しますのでご家族皆さんでご協力頂きます様お願いいたします。

始めのころは、慣れることに集中していただいて、本人が無理なく装着できるようになるのを根気強く応援してあげてください。 長期間、楽しく装着できるよう工夫してください。

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上の顎が後ろにあるか、上の顎の大きさが小さい時、上の顎を前方に引っ張りながら成長を促進する装置です。

上の顎は成長が、約10歳ぐらいで終わってしまいますから、それ以降の治療効果はあまり望めません。

治療効果の高い時期を大切にしていただきたいと思います。

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3歳から使用可能な受け口を治す装置です。 上の唇が上の歯や顎を後方に押して顎の成長を妨げたり、歯を後ろに押しやったり、あるいは、舌が下の顎の内側を前に押して下の顎の位置を前にやることで下の顎が過成長したり、 下の歯が前に傾斜したりすることで受け口となった場合にこれらの原因を取り除く効果で治療します。

そのため、装着していないときにこのような舌や唇の癖がだんだんと無くなることもとても大切です。

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顎の前後や垂直的な位置異常や、歯の位置異常を修正するため上下の歯に取り外しのできる輪ゴムを掛けてその力を利用して治療することがあります。

殆どの場合24時間の使用が基本となります。短い時間では効果の無いことが多いのでご注意ください。

食事の時はもちろん外していただいていいのですが、食事のあとはすぐに新しいゴムを装着してください。外している時間が長いほど治療効果は少なくなります。

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顎の幅を拡げたり、歯を動かしたりその位置に留めたりする時に使います。

24時間の装着が基本で、外している時間が長いと装着できなくなります。違和感の強い装置ですので、通常順応性の低い大人の場合、相当の忍耐が必要です。





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保定装置とも言います。マルチブラケット装置などで矯正治療を終えた後に、歯が後戻りしないようにします。 歯が動くとき歯の周りの骨は、一方では溶け、一方では新しく作られることで歯は動きます。要するに歯が動くとき歯と骨との隙間が大きくなっているわけです。

そして歯の周りに以前と同じように骨ができるまでには時間が必要です。その間歯をその場所に留めておく役割を担っています。

子供の場合、始めの1年間は24時間装着、次の1年間は夜のみということが殆どです。

骨の活性の低い大人の場合は、24時間が1,5年、夜のみが1,5年ということが多いのですが、舌や唇などの癖が気になる方はもっと長い時間を必要とすることもあります。

この装置は熱で形を作っているため、くれぐれも熱湯消毒したり、熱い飲み物を飲んだりされないような注意が必要です。 食事の時は外していただいて、食事のあとは歯ブラシをしてすぐに装着を再開する必要があります。特に、装着を開始してからの3ヶ月間は歯がとても動きやすいので要注意です。

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顎の幅を拡大するときに多く用います。急激に頭部の骨格までも動きますから、頭痛がしたりすることもありますがご心配要りません。

ポーターとクワッドヘリックスは、術者がばねの強さをコントロールしますが、急速拡大装置は、お口の中の装置のネジを皆様かご家族の方に回して頂くようになります。

その場合、忘れないようにカレンダーに書き込んで正確に記録してください。

また、ガムやキャラメル、お餅などは装置に絡んで取れなくなります。暫く、我慢していただく必要があります。